お墓が遠い「墓じまい」は、検討理由の第1位です
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墓じまいを検討される方の理由で一番多いのが、実家がある地方のお墓を管理することが難しく、継承者がおらず墓じまいを考えるというケースです。
近年では核家族化の進行により子供が少ない、もしくはいない世帯も増加しておりお墓の継承者がいないというケースも顕著なのです。遠隔地のお墓をお持ちの方は、「墓じまい」を検討するというのも1つの方法です。
下記グラフは総務省統計局が過去10年間における全国の墓じまい件数を数字で表した統計表になります。
◆総務省統計局「独立行政法人統計センター」集計データーより

このように毎年、墓じまいは全国で増加の傾向にあることがわかります。ここでは増加傾向にある「墓じまい」のメリットととは何なのか、また新しい供養の形も詳しく見ていきたいと思います。
核家族化が定着した現代社会では、遠隔地のお墓の管理は難しい

少子高齢化が進み、核家族化が定着した現代社会において、遠方のお墓の管理は大きな負担となっています。
◆墓じまいを考えるケースとその理由の一覧表
墓じまいを考えるケース | 理由 |
---|---|
継承者がいない | 子供が少ない、もしくはいない世帯が増加し、お墓の継承者がいない。 |
経済的な負担 | 墓参りの交通費や宿泊費、年忌法要費用など、経済的な負担が大きい |
時間の制約 | 仕事や育児などで忙しく、頻繁に墓参りにいく時間がない |
体力的な負担 | 高齢化に伴い、お墓の掃除や管理が困難になるケース |
自然災害の不安 | 地震や台風などの自然災害により、お墓が倒壊したり、遺骨が散乱するリスク |
夫婦2人や独居老人など子供がおらずお墓の継承者がいないパターンや経済的な理由、高齢化に伴うお墓の管理の難しさなど理由は1つではなくいくつか重なって抱えている方もいます。このように多くの人が墓じまいを考える悩みをお持ちなのです。
では次に「墓じまい」のメリットを考えていきます。
墓じまいのメリットは「経済的な負担の軽減」「時間の有効活用」「心の負担の軽減」

遠隔地のお墓の管理に悩んでいる方にとって、墓じまいはもしかしたら、一つの解決策となるかもしれません。今までかかっていた墓地の維持費や墓参りの費用が不要になり経済的な負担の軽減になります。
墓参りに費やしていた時間を、自分や家族のために使うこともでき、時間の有効活用ができます。また、お墓の管理に関する悩みから解放され、心の負担を軽減できるというのもご自身にとっては大きなメリットになります。
現代ではお墓にお骨を納め供養するという形以外に骨堂や散骨など、新しい様々な供養の形を選ぶことも可能です。お墓の維持にお悩みがある方なら1度「墓じまい」を考えてみてもいいのではないでしょうか。
次の章では新しい供養の形にはどのようなものがあるのかを見ていきます。
「墓じまい」後の新しい供養の形

墓じまい後には、以下のような新しい供養の形を選ぶことができます。
◆墓じまい後の供養の形の参考事例表
供養法 | 内容 |
---|---|
納骨堂 | 院や霊園などに設置された納骨堂に遺骨を納める方法です。永代にわたって管理してもらえるため、安心です。 |
散 骨 | 海や山など、自然の中に遺骨を散骨する方法です。故人の好きな場所を選んで、自然に還すことができます。 |
樹木葬 | 自然の中に遺骨を埋葬し、樹木を植える方法です。故人を偲びながら、自然との一体感を味わえます。 |
手元 供養 | 小さな骨壷やアクセサリーなどに遺骨を納め、自宅で供養する方法です。 |
墓じまい検討時の注意点「家族間の話し合い」「専門家に相談」「供養の方法」

墓じまいは家族にとって大きな決断です。だれか1人でも反対者がいるとトラブルになったり、後々わだかまりが残ることもあります。家族全員でよく話し合い、故人の想いや家族の意見を尊重することがとても大切です。
墓じまいには、法律や宗教的な知識が必要になってきます。民法、宗教法、都市計画法などがそれです。以下は墓じまいを行うときに必要な法律で定める主な内容です。
◆墓じまいを行うときに必要な法律で定める内容一覧
定められた法律 | 主な内容 |
---|---|
改葬の許可 | 墓じまいは、法律では「改葬」と呼ばれます。改葬を行うためには、事前に市区町村長に許可申請を行う必要があります。 |
改葬の手続き | 申請書の作成、必要な書類の提出、現地調査など、改葬の手続きが詳しく定められています。 |
改葬先の制限 | 改葬できる場所は、原則として墓地か納骨堂に限られます。 |
遺骨の取扱い | 遺骨の取り扱いについては、厳格なルールが定められており、無許可での遺骨の移動や廃棄は禁止されています。 |
供養の方法 | 墓じまい後、遺骨をどうするか(納骨堂、散骨など)についても、家族で話し合い、故人にふさわしい方法を選びましょう。 |
墓じまいは、法律に関する知識だけでなく、宗教的な知識や慣習も必要となる場合があるため、専門家(弁護士、行政書士、葬儀社など)に相談することをおすすめします、改葬許可申請の手続きには、一定の期間を要するため、余裕を持って手続きを進める必要もあります。
また改葬許可申請費用、新しい墓地や納骨堂の費用、搬送費用、宗教的な費用など、様々な費用がかかることも頭に入れておきたいです。
お墓が遠い墓じまい|まとめ
改葬許可申請の手続きには、一定の期間を要するため、余裕を持って手続きを進める必要があります。遠隔地のお墓の管理に悩んでいる方は、墓じまいを一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。
新しい供養の形を選ぶことで、故人を偲びながら、より自分らしい供養を行うことができます。大切なのは、故人のことを想いながら、家族みんなで話し合い、最適な方法を選ぶことです。ご自身の状況に合わせた最適な方法を見つけるために、専門家への相談も検討してみてはいかがでしょうか。
この文章が、遠隔地のお墓でお悩みの方々のお役に立てれば幸いです。

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